ゲームを左右するのは前後半で大きな変化を体現できる対応力

こんにちは。タカハシユウスケです。

2019年1月19日、NBA「ボストン・セルティックス VS アトランタ・ホークス」をスタッツから分析していきます。


結果は113ー105でセルティックスが勝利しました。

前半で60−67と7点ビハインドだったセルティックスですが、後半でホークスを38点まで抑えます。

セルティックスは前半と後半で、オフェンス面とディフェンス面を大きく変化させました。

オフェンス「3P中心の攻撃から、ペイントエリアのアタックに切り替えた」

ディフェンス「前半で得点を伸ばしていたホークスの3選手に、後半はほとんど得点させなかった」

具体的にどのように変化したか、実際のスタッツを使って説明していきます。

3P中心の攻撃から、ペイントエリアのアタックに切り替えた

まず、得点に占めるシュートタイプ別の割合を表す「%PTS」をみていきます。

セルティックスは、3P試投数、成功数がリーグ3位、成功率がリーグ6位(2019/1/18付)のスタッツから分かるように、3Pで得点を伸ばすスタイルのチームです。

前半は、チームで8/12本(66.6%)の3Pを成功させ得点を伸ばしていきます。

前半であげた60点を%PTSでグラフにすると以下のようになります。

60点の内24点を3Pで決めており、総得点の40%は3Pからつくっています。

ここで気になるのは、PITP(ペイント・イン・ザ・ポイント)の割合です。

前半の3P成功率は、8/12本(66.6%)でした。

3Pが得意であっても1試合を通して3P成功率60%を維持することはなかなかできません。

となると、PITPの割合を増やして、リング付近で確率良く得点が狙える戦術をたてる必要があります。

3Pの成功率が高かったから多く打ったとも考えられますが、リング付近のシュート(PITP)の割合が少ないのが気になります。

ペイントエリアのシュート成功率は3P成功率よりも高いため、得点を伸ばすためには欠かせません。

そんなセルティックスの得点が後半でどう変化したか、%PTSのグラフでみてみましょう。

PITPに加えて、FT(フリースロー)の得点割合が上がりました。

3Pを警戒してチェックしにきたホークスのディフェンスに対して、リングへアタックしていったことがわかります。

3Pによる得点の割合は、40.0%から22.6%まで下がっています。

前後半の3Pのシュート成功率を比べてみても、後半の成功率が落ちていることがわかります。

  • 前半 8/12本(66.6%)
  • 後半 4/16本(25.0%)

前半の結果から、ペイントエリアを攻める戦術に切り替えていったセルティックスは、得点の勢いをあまり落とすことなく後半を戦い抜くことができました。

前半で得点を伸ばしていたホークスの3選手に後半はほとんど得点させなかった

前半にホークスで活躍していたのこの3選手。

「ケビン・ハーター」

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「ジョン・コリンズ」

「デアンドレ・ベンブリー」

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Back at it again 🤟🏾🤟🏾

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前半のスタッツはこちらです。

ホークスの前半のスコアは67点でした。

この3選手だけでチームの得点の半分以上の37得点をあげています。

特に13得点しているケビン・ハーターは、今シーズン1試合平均9.0点の選手なので、こういっては難ですが意外な選手にやられています。

ただ、ハーターはシーズンの平均3P成功率が39.1%でチームトップの成功率。

外からのシュートチャンスを与えてしまったことが、失点の原因の1つですね。

ジョン・コリンズ、デアンドレ・ベンブリーもFG成功率が80%ありました。

この2人はパス&ランからリターンを受けて、ペイントエリアで得点をする場面が見られました。

前半だけで3P試投数が24本あったホークスは、セルティックスに外からのシュートの驚異を与えていました。

それでディフェンスをワイドにし、パス&ランからペイントエリアでの得点を狙っていきます。

1Qで36点、2Qで31点と、30点オーバーの得点で前半はリードして終了。

一方の後半では、前半の得点を引っ張った3選手の得点が激減します。

3選手の得点は後半だけでわずか9点。

得点源が勢いを失い後半は失速してしまいました。

ハーターはシュート試投数が1本増えていますが、コリンズ、ベンブリーは減っています。

セルティックスのディフェンスのこの3選手への対応の変化はそれぞれ、

ハーター・・・試投数を減らすことより、チェックを激しく。タフショットを打たせる。

コリンズ、ベンブリー・・・シュートでなくても、キックアウトする可能性もあるからペイントエリアでボールを持たせない。

があげられます。

スタッツでは、アシスト数も減っていることからも「ボールを持たせないこと」を第一にこれらの対応をとった考えられます。

相手のストロングポイントを潰しにいったセルティックスのディフェンスが有効に機能しました。

まとめ

この試合のセルティックスの前後半の戦術の変化をまとめます。

オフェンス面は、「3P中心の攻撃から、ペイントエリアのアタックに切り替えた」

ディフェンス面は、「前半で得点を伸ばしていたホークスの3選手に後半はほとんど得点させなかった」

自チームの調子の良い部分からもリスクを考え、効率の良い攻撃方法に切り替えること。また、シンプルに相手のストロングポイントを抑えにいくこと。

当たり前の対策になりますが、試合の途中から戦術を大きく変化させることはなかなかハードルが高いです。

前半から後半でそれをきっちりとやってのけるのがセルティックスの選手とコーチ陣。

高いバスケIQ、実行力に惚れ惚れします。

そして、NBAのレギュラーシーズンももうじき前半戦を終えますね。

後半戦では、もっと深掘りしたセルティックスの戦術やスキルなどを紹介していけたらと思います。

プレーオフ出場レースもヒートアップする時期になりますし、今後のシーズンも目が離せません。